前回のレポートで、学校行事としての「芸術鑑賞会の3つの目的」について書かせていただきました。
(前回の記事)→「芸術鑑賞会を行う3つの目的」
今回の記事では、芸術鑑賞会でお伺いした実施校の先生方と打ち合わせをすすめる中で「鑑賞会の前に、生徒に事前指導を行いたい。」というご依頼を頂いたので、
芸術鑑賞会に向けての事前学習
についてご紹介したいと思います。
芸術鑑賞会という行事は学校行事の中でも、文化的に大切な行事であるにも関わらず、その日一日限りの行事になってしまうことが多く、芸術鑑賞会を通して何かを学ぶことは難しいという側面があると感じます。
もちろん、音楽や演劇といった「芸術」ですから、何よりも「肌で感じる」ことが一番なのですが、ほんの少しの予備知識を持ってその芸術に触れることで、より充実した時間を過ごすことができると考えています。
そして、アンサンブル・ルヴァンが企画している芸術鑑賞会は、せっかくの楽器(管楽器・打楽器)の音を聞いてもらえる貴重な機会を、鑑賞会当日さらに面白いと思ってもらえるように、
「その楽器の音に触れてもらう」
という部分に焦点をあてて、事前学習用の資料をつくりました。
鑑賞会の時、
「あ、これはトランペットの音だ!」
「トロンボーンのスライドってこんな風に動かして音を変えるんだ!」
というように、たくさん発見があった方が鑑賞会の面白さが倍増します。
今回作成させて頂いた資料の内容は以下のとおりです。
・CD(さまざまな楽器の有名なメロディーを録音したもの)
・生徒用ワークシート(低学年用・高学年用)
・教員用資料(各楽器についてまとめたもの)
・授業展開用資料(授業を進める上でのテンプレート)
(ワークシートの一例)
鑑賞会の担当が必ずしも音楽の先生とは限らないので、楽器や音楽のことについて全くわからない先生でも指導ができるようにつくられています。
そのため、音楽の授業のみならず、クラスや学年など様々な場面を使って事前指導を行って頂くことが可能です。
過去には、ご要望いただき、鑑賞会の実施の有無に関わらず、普段の音楽の授業の際に利用して頂いたこともありました。
音楽の先生と一言に言っても、その専門は、ピアノ・声楽・弦楽器・管楽器と多様です。
そのため、自分の専門以外のことについて生徒に教えようと思ったときにどこから手をつけて良いのかがわからないという先生方のお声も多く耳にします。
インターネットなどで知識を得ることはできても、実際の奏者目線での感覚とか、良い音源を揃えるということはなかなか難しいと思います。
この資料では、管楽器のことについて、専門家の奏者の目線から見てわかりやすく必要な情報をピックアップして作られているので、授業の資料としても、またご自身の研究用としても参考にして頂けるような内容になりました。
この記事を読んで、興味をもたれた方がおられましたら、サンプルをお渡ししますので、ご連絡ください。
なお、事前指導をおこなった学校の芸術鑑賞会の実際の記事はこちらからお読みいただけます。
(関連記事→芸術鑑賞会|開智学園総合部プライマリーに伺って)
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アンサンブル・ルヴァンでは子どもたちの心に残る芸術鑑賞会をお届けしています。
興味のある方は下記のパンフレットをご参照の上、お気軽にお問い合わせください。
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