一人でも多くの子どもたちに専門的な指導の機会均等を

アンサンブル・ルヴァンのメンバーは関東を中心に活躍していますが、実は、メンバーの半数以上が「地方出身者」です。だからこそ関東だけでなく、地方で頑張っている吹奏楽部の先生や生徒さんたちも含めた吹奏楽に関わる子どもたちの力になりたいと思っています。

*この記事は私たちアンサンブル・ルヴァンが直接指導できない「地方の学校」を対象にしています。直接学校に訪れて行うレッスンについては下記ページをご覧ください。

吹奏楽指導

 

地方にある中学・高校吹奏楽部の先生が持つ悩み

このページをご覧になっていただいている先生方は、おそらく次のような悩みを抱えていらっしゃるのではないかと思います。

・学校が地方にあるため、交通の便が悪く交通費がかかってしまい、レッスンの頻度を増やせない。
・専門家の指導(レッスン)を生徒受けさせたいが、人脈がない。
外部指導員を新しく導入検討しているが、人脈がない。
・管楽器が専門でないため、指導法に自信が持てない。
新しく吹奏楽部を受け持ったが何から手をつけていいかわからない。
校務が忙しすぎて生徒に十分向き合って上げる時間がない。

アンサンブル・ルヴァンは関東圏に限らず、そういった悩みをお持ちの先生や吹奏楽部の力になりたいと思っています。こうしてこのページを読んでいただいているのも何かの縁ですので、ぜひ最後までお読みください。

 

私たちが目指すところ

私たちは熱意のある先生とご一緒していくことで、次の3つのことを実現していきます。

・吹奏楽(部)指導に「自信」を持てるようになる。
・吹奏楽コンクールでの金賞など、生徒と「目標」を共有し、達成できる。
・吹奏楽(部)が「楽しく」なる。

この3つのことを顧問の先生自身に達成していただくことで、“より良い吹奏楽活動”の実現へとつなげていきます。

 

吹奏楽指導における「外部力」

一概には言えませんが、吹奏楽が盛んな学校というのはほぼ間違いなく「外部力」を持っています。この「外部力」には、

・保護者
・OB、OG
・講師

があります。その中の特に「講師」という外部力を私たちアンサンブル・ルヴァンが担っていきます。
また平成29年度からは、文部科学省の決定で、教師の負担軽減という点から、部活動への「外部指導員」の導入が積極的に行われるようになっています。

(参考記事)→ 吹奏楽部の外部指導員の導入に関して|指導員制度の概要

実際に、この「外部力」を高めていくことで、

・顧問の先生の負担を軽減すること
・顧問の先生の指導を専門的にサポートすること
・生徒に楽器別の指導を受ける場を作ること

ができるようになります。

私たちアンサンブル・ルヴァンが過去に関わらせていただいた先生の中にも、声楽が専門で吹奏楽指導に悩んでいたけれど、最終的に吹奏楽を楽しむことができるようになった先生もいらっしゃいました。

(参考記事)→ 吹奏楽部顧問の先生から頂いた素敵なメール

 

私たちにできること

アンサンブル・ルヴァンが吹奏楽部に対して行っている指導には次のものが含まれます。

・パートレッスン
・合奏レッスン
・レッスンノート
・オリジナル教材の提供(パート、合奏)
・専門的な記事の閲覧
・演奏動画(模範演奏など)の提供

これらを含めた「包括的」な指導を行なっていくことで、顧問の先生や吹奏楽部を全面的にサポートしています。また、一つの演奏団体である私たちアンサンブル・ルヴァンが一括して指導を行うことで、指導方針が確立するだけでなく、顧問の先生や学校との連携も行いやすくなっています。

実際にこれまで指導で関わってきた学校の吹奏楽コンクールの結果をいくつかあげてみます。

・高等学校吹奏楽コンクールBⅡ部門 東京都大会 金賞 予選代表通過
・中学校吹奏楽コンクール東京都大会 銀賞
・中学校吹奏楽コンクール支部(東京)大会 金賞

また、こういったわかりやすい結果は一例ですが、それ以外の、吹奏楽コンクールの結果だけでは図れないような、より「人間的な部分」についても力を入れて指導しています。

 

先生の思いに応える

レッスン以外にもノートや動画など、様々な方面から行っているこれらの指導は、どれも「顧問の先生の声」から生まれたものです。
指導を行う中で、いただいた「こんなのがあると嬉しい」といった先生方の声にお応えしながら生まれました。そういった声を元に、私たち自身の専門的な知見も加えて整えていきました。

その裏には、普段から演奏家として活躍しているメンバーの音楽に対する想いや、それぞれの中高校時代の経験も生かされているため、自信を持って提供していくことができています。

例えば、こんなことがありました。

指導をしていく中で多くいただいた声の一つに「基礎合奏で何をやったら良いかわからない。」という声がありました。そこで、私たちアンサンブル・ルヴァンが作ったのが「ルヴァン・オリジナル・メソード」です。

これは、歴代の基礎合奏のエチュード

1. トレジャリーオブスケール
2. TIPPS for Band
3. 3Dバンドブック
4. NEMU BND METHOD
5. JBC バンドスタディ

を参考にしながら、アンサンブル・ルヴァンが独自にまとめた簡単な基礎合奏入門用の楽譜です。できた楽譜は、実際に指導している多くの学校で今も使っていただいております。

こういった、先生方のお悩みに専門的な立場からサポートすることを通して、吹奏楽部が円滑かつ楽しくなるよう心がけています。

 

生徒に専門的な指導の場を提供する

青春時代を吹奏楽に賭けて頑張る中高生にとっても専門的な指導は必ず役に立ちます。その中でも特に大きな意義は、

・効率よく上達して楽器や音楽の楽しさを知ることができる。
・専門家がいれば回避できたような演奏上の壁にぶつかって悩んでしまうことが減る。

ということ。

アンサンブル・ルヴァンのメンバーである、私たち自身もこれまでに本当に素晴らしい先生に恵まれたからこそ、こうして音楽の楽しさを知ることができています。

今度は、それを「伝える側」として次の世代に伝えていきたいと考えています。

 

吹奏楽指導の新しい「カタチ」

ここまで読んでいただき、吹奏楽部における外部指導の果たせる役割の大きさは感じていただけたのではないかと思います。

これまでに私たちは、多くの学校に外部指導講師として関らせて頂きましたが、おそらく「吹奏楽部に外部指導者を入れることに反対する意見」はあまりないのではないかと思います。それほど、必要なものとして認識されているにも関わらず、実際には、

・経済的な条件
・人脈のなさ
・立地条件

などがあいまって、まだまだ学校によってその導入が成されていない現実があります。

特に地方の田舎にある学校や公立校など経済的に苦労している学校の生徒さんは、どうしてもそういった専門家のレッスンを受ける機会に恵まれない現実があり、そういった生徒への機会を改めてつくることができればと思っていました。

そういった各学校が抱える問題を少しでもクリアしやすくなるように、今回、アンサンブル・ルヴァンでは新しい指導形態を導入しました。それが、

ルヴァン・デジタルレッスン

です。

昨今、YouTubeのような動画配信サービスが身近なものになり、必要な音源はいつでもいくらでも手に入るようになるなど、音楽業界もデジタル化しました。

しかし、その一方で演奏者(団体)として活動していれば「アナログ(ライブ)」の重要性も強く感じます。
やはり、レッスンも実際に「目で見て」「耳で聴いて」「肌で感じて」行うことに勝るものはありません。

その上で、アンサンブル・ルヴァンでは逆説的ではありますが、

「ライブを知るためにデジタルを活用する」

ことにしました。

あの名門ベルリン・フィル・ハーモニーは、2009年には「デジタルコンサートホール」という、自分たちのコンサートをいつでもどこでも鑑賞できるサービスをはじめています。

出典:https://www.digitalconcerthall.com/ja/home

それは、きっと

「(世界中の)一人でも多くの人に自分たちの音楽を聴いてほしい」

からだと思います。そして、クラシック音楽業界自体も今後、デジタルを活用をしていく時代になるだろうと思います。私たちの「ルヴァン・デジタルレッスン」も、そういった実際に伺うことが様々な理由から難しい学校に対して、

「一人でも多くの人に楽器を楽しんでほしい」

という想いを叶えるためのプログラムです。そして、こういったデジタルでのやりとりをきっかけにして、楽器や音楽に興味を持ってもらい、最終的には、

アナログ(ライブ)の良さを知る

ことに繋げていきます。

 

ルヴァン・デジタルレッスンの担う役割

「ルヴァン・デジタルレッスン」では、専用の動画ツールを使ったレッスンを行なっていきます。この「ルヴァン・デジタルレッスン」が担う役割は、

1. 「アナログ(ライブ)音楽」の良さを知ってもらうためのきっかけをつくる。
2. 地方の学校など、専門家の指導を受けることが難しい学校に対して「レッスン機会の創出」をする。
3. 顧問の先生を専門的な立場からサポートし、「負担軽減」する。

の3つです。

この「ルヴァン・デジタルレッスン」を通して、一人でも多くの子どもたちに専門的な指導の機会均等を、吹奏楽や音楽の素晴らしさを伝えていくと同時に、忙し過ぎる先生方の負担軽減になればと思っています。

(参考記事)→ 吹奏楽部の外部指導員の導入に関して|制度化の背景にある教員の悩み

 

ルヴァン・デジタルレッスンの概要

「ルヴァン・デジタルレッスン」では、レッスンを専用の動画システムで行うことを除けば、基本的には、実際に学校に伺って行うレッスンと同様のサービスを受けていただくことができます。

下記の内容に関しては全てのコースに共通で含まれています。

レッスン(コース別) 合奏やパートレッスンを行います。
レッスンノート レッスンの内容を書いたノートを先生や部員が閲覧できます。
オリジナル教材の提供 基礎合奏用の楽譜や、楽器ごとのオリジナルエチュードをお渡しします。
会員専用記事の閲覧 部活動の運営や奏法についてのアドバイスなどを書いた専用記事の閲覧ができます。
サポート相談 部活運営や楽器についてのお悩みなどあらゆることにお答えします。
演奏動画の提供(*) コンクール曲の模範演奏のパート別音源など模範演奏をお送りします。

*演奏動画については「分数」「難易度」「パート数」に応じて別途料金を頂戴する場合がございます。

 

デジタル(動画)レッスンの流れ

動画を使ったデジタルレッスンといっても少しイメージがわきづらいと思います。レッスンのおおまかな流れは、

1.  「パートの演奏」もしくは「合奏」を動画で撮影する。
2.  動画を「専用の動画サービス」で講師に送る。
3.講師が、動画を見ながら、その動画に直接「音声」や「文字」を入れてレッスンを行う。↓
(*場合によって、講師自らの模範演奏を撮る場合もあります。)
4.修正し、コメントや文字の入った動画を生徒・先生に返送する。↓
(1に戻る)

という流れで行なっていきます。

この動画で行うレッスンのやりとりの他にも、チャット形式で先生とやりとりすることもできるため、「トランペットの高音の出し方」「木管の指が動かない時にはどうしたらいいのか」というような指導のお悩みについても随時お応えしていくことができます。

動画のやりとりについては専用の動画サービスを利用します。
そのため、部活(生徒)講師間でやりとりした「動画」に関しては、ダウンロードができないため外部サイトに流出する危険を回避できます。

 

ルヴァン・デジタルレッスンの価格

ルヴァン・デジタルレッスンを導入した理由の一つに「低価格でレッスンを受けることができるようにする」ことがあります。

通常学校に伺って行うレッスンでは、1回あたり10,000円のレッスン料をいただいていますが、ルヴァン・デジタルレッスンでは半額以下の金額でパートや合奏のレッスンを受けることができます。

システム導入費:10,000円

*料金には専用の動画システムの「使用料」を含みます。
*レッスン(1回30分程度)については月ごとに顧問の先生と相談の上決定します。

 

ルヴァン・デジタルレッスンの募集校数

「ルヴァン・デジタルレッスン」は学校(部活)ごとの募集とさせて頂きます。

今回、日本全国を対象としてこのプログラムを行うにあたり、現在の指導メンバーで「レッスンの質を確保」するため、のあらかじめ募集する学校(部活)数を「10校まで」に限定させて頂いております。

ルヴァン・デジタルレッスンのお申込み

30日間全額返金保証

ルヴァン・デジタルレッスンを導入していただくにあたり「保証」を設けさせていただきました。それが、

導入開始から30日間「全額返金」保証

いかなる理由であっても内容に満足いただけなかった場合には、全額返金させていただきます。その他、「どういったレッスンなのか」「予算に合わせてプランを作って欲しい」というような質問やご要望も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

 

ルヴァン・デジタルレッスンの特徴

最後に改めて、「ルヴァン・デジタルレッスン」の特徴をまとめておきますので、導入の参考にしてください。

東京藝術大学卒業生で結成された「アンサンブル・ルヴァン」のメンバーによる動画レッスンプログラム
地方の学校でも専門家によるレッスンを受けることができる
・通常のレッスンより低価格

 

さいごに〜地方にある学校の吹奏楽部のみなさんへ~

この文章を書いている団体代表の兼清自身も、広島の山の上にある小学校・中学校を卒業しました。
いわゆる「ど田舎」というわけではありませんでしたが、中学校時代は学校から見える山に向かってロングトーンをしていたのをよく覚えています。
そして、大学入学をきっかけに東京に出てきて、それ以来約10年が経ちました。

卒業後も東京で活動を続け、多くの生徒と関わってきましたが、自分と同じように「地方」で楽器を頑張っている中学生や高校生の力になりたいという思いは消えません。

アンサンブル・ルヴァンにはそんな自分と同じ想いを持つ、地方出身のメンバーがたくさんいます。
私たちのこの活動が、地方にある吹奏楽部の力に少しでもなれば幸いです。

ルヴァン・デジタルレッスンのお申込み