ユーフォニアム奏者の方々へ

ユーフォニアムを座って吹くときに姿勢が悪くなってしまっていませんか?

ユーフォを太ももの上に乗せた状態で演奏しようとすると、ほとんどの方はどうしても背中が曲がった状態になってしまいます。

これは楽器を吹く上で、絶対によくありません。

立奏してみるとわかりますが、楽器は何も持っていない素直な背中の状態に近い姿勢で吹く方が、息も吸いやすく、楽に演奏することができます。

しかし、前傾した猫背の状態になってしまうと、息を吸おうとしても
背中のカーブが邪魔をして、
素直に肺まで息が届かず余計な「力み」を生み出してしまいます。

本来であれば、座った状態でも立奏の時と同じように楽器を持ち上げて吹くのが良いのですが、

その状態で長時間の練習をするのはかなり疲れるし、
女性の方など腕の筋力がない場合には、そもそも持ち上げることが辛いという声も聞きます。

そこで、最近話題となっているのが、

ユーフォニアム 座奏用クッション

です。太ももとユーフォニアムの間に置くことで、ユーフォを置いた状態でも猫背になるのを防いでくれます。

このクッション、最近では楽器店などでもみかけるようになりましたが、これが意外と高い。(3000円~4000円前後)

もちろんそれで楽器が楽に吹けるようになるのであれば、是非買うべきなのですが、市販の物には2つほど欠点があります。

1、高さ調節ができない 

ひとりひとり、体の大きさや口の高さは異なるので、高さの合っていないクッションを使うのは正直あまり意味がないように思います。
実際に自分に合ったクッションの高さを知るためには、

①自然に背筋を伸ばして座る

②マウスピースを口の高さに合わせる

③左足の太ももと楽器のU字管の部分との隙間を計る

④その隙間よりも若干(1cmほど)低いクッションを用意する

とわかります。

少し低いクッションを用意するのは、音域によって息を入れる角度を調整する幅(車のハンドルでいうところの“あそび”)を持たせておきたいという理由からです。

2、太ももからずり落ちてしまう。

市販されているクッションの裏側には、滑り止めの素材がついているのですが、
そもそもの形が四角く底(体との接触面)が平面なため、
実際に丸みのある太ももに置くと意外と簡単に落ちてしまいます。
落ちるかどうか心配しながら吹くのはストレスですよね…。

 

というわけで、納得いかないなら作ってしまおうということで、自分で作ることにしました。それがこちら。

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写真を見てもらうとわかりますが、
このクッション、厚さの違う2種類のクッションをはりつけてできています。
(写真は3cmのクッションがなくなってしまったので、2cm+1cmでつくりました。)

全部で1cm、2cm、3cm、と3種類の高さの異なるクッションがあるので、それらを自由に組み合わせてその人に合った高さにすることができます。

ちなみに2cmのクッションはこちら。

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少しわかりづらいですが、こちらは2cmのクッション1枚でできています。

そして、このクッションのもう一つの特徴がクッションの下にある滑り止めマット。
このマットはクッションの底に貼りつけてあるのですが、これを太ももに巻くようにしてクッションを置くことで、演奏中に落ちる心配がなくなります。

このクッションは、元々、大学中に僕の恩師である露木薫先生が作ってくださりました。
それからしばらく使っていたのですが、1年ほど使っているとクッション部分がへこんできてしまったため、それ以来、自分で作るようになりました。

市販のものと比べてみても、
・低価格

・高さも調節可能

・落ちる心配がない
と、本当に使い勝手が良いため、この記事を機により多くの方に知ってもらいたいと思っています。

最近では、指導先の小学生や中高生のユーフォ担当の生徒にも渡しているのですが、
「吹きやすくなった」 という声を多数もらっています。

そして、このクッションは、当ホームページからご購入いただけます。

先生に作って頂いた機能性の高いクッションなので、良いものを皆で共有したいと思っています。

 

ユーフォニアム座奏用クッションが欲しいという方はこちらのページよりお申し込みください。

このクッションが少しでも多くのユーフォニアム吹きの方にとっての演奏上達の手助けになれば幸いです。