2019年10月6日(日)。港区にあるサロンホール「メロディヤ南青山」にてフルートと尺八によるサロンコンサートを行いました。

こちらは、今年度助成をいただいた「令和元年度港区文化芸術活動サポート事業助成」公演の一環で、11月3日に行う能楽堂での公演をより楽しんでいただくために行なったワークショップ形式のコンサートです。

出演は、

・寄田真見乃(尺八/琴古流大師範)
・石田彩子(フルート/第2回アジアフルートコンクール第1位)
・和田絢子(ピアノ/ドイツ・ミュンヘン音楽劇大学卒)

の3名。3人とも東京藝術大学時代同期で、寄田と石田は11月の能楽堂での公演にも出演します。

プログラムはこちら。

 

前半は、“「古典」を見つめる”と題してそれぞれの楽器の独奏をお届け。尺八は古典の中から『鹿の遠音』を、フルートはJ.S.バッハの『フルートソナタ』をそれぞれ演奏しました。

休憩時間にはお茶を飲んでいただきながら「質問コーナー」を設けたのですが、寄田の楽器が江戸時代の頃の楽器とわかった時には会場がどよめいていました。

その後の後半では、“「自然」の音”と題して、ピアノソロから3重奏まで編成を変えながらお届け。

ラヴェルの夜のガスパールから『水の精』、尺八独奏の『月草の夢』、フルートの技巧曲『バラードと空気の精の踊り』とそれぞれが自然にまつわる曲を演奏し、最後は日本人に馴染み深い『春の海』を3人でお届けしました。

アンコールには秋らしく『赤とんぼ』をお届けし、終演後はお越しいただいた多くのお客様から嬉しいお言葉をいただくことができました。その中でもやはり尺八という楽器が興味深かったようで、普段馴染みがないこともあり今回若手演奏家が尺八にまつわる話をしてくれたことに対して好評をいただきました。

他にも、比べて聴いてみると尺八はその「雑味」も含めて味とするのに対し、フルートやピアノはその雑味をなるべく減らすというそれぞれの指向性が日本と西洋の文化的な違いを端的に表していて興味深く感じました。

 

最後に、いただいたお客様のお声を少しご紹介したいと思います。

 

他にも高校生からご年配の方まで多くの方からご感想をいただきました。

ご来場くださったみなさまありがとうございました。写真は今回の出演者が偶然3人とも「◯田」という名前だったので「TA!」の顔で。

 

11月の能楽堂公演にもぜひ足をお運びください。

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