吹奏楽部に入っていると10月〜1月くらいにかけて「アンサンブル」に取り組む人も多いかと思います。

当団体「Ensemble Levent」も文字通りそんな「アンサンブル」を主体とした団体ですが、そもそも

吹奏楽(管楽器)アンサンブルにおける“一般的な編成”とは一体何なのか。

今回の記事ではそのことについてまとめてみたいと思います。

 

木管楽器編

フルートやクラリネットなど、木管を含むアンサンブルの編成についてです。

木管5重奏

木管のアンサンブルにおいてもっともポピュラーな編成。

5人という編成は、
・メロディー:1
・ハーモニー:3
・バス:1
として曲を書くことができるため、非常にバランスが良い。

また、木管の5重奏はそれぞれ楽器の発音体(音を出す仕組み)が異なるので、それぞれの楽器のキャラクターを生かした曲が多い。

楽器:フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン

楽曲:クープランの墓/M.ラヴェル

 

木管6重奏

木管5重奏にピアノを加えた編成。主にプーランク作曲の「木管六重奏曲」を念頭においた編成です。
曲の完成度が高いため上演回数も比較的多い編成。

楽器:フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ピアノ
*ピアノが入るためアンサンブル・コンテストでは演奏不可

楽曲:木管六重奏曲/プーランク

 

木管8重奏

古くはモーツァルト、ベートーヴェンの時代からある編成。オーケストラを形成する木管楽器を中心に組まれた編成で、音楽的な楽曲が多いのも特徴です。

楽器:オーボエ×2、クラリネット×2、ファゴット×2、ホルン×2

楽曲:管楽八重奏曲/ベートーヴェン

 

各種トリオ(3重奏)

トリオダンシュと呼ばれるオーボエ、クラリネット、ファゴットの3重奏をはじめ、各組み合わせによる三重奏があります。

楽器:オーボエ、クラリネット、ファゴット(通称:トリオダンシュ)他

楽曲:三重奏のための5つの小品/イベール

 

サックス4重奏

ダイナミクスの幅や、機動性、音色の統一感など、サックス4重奏は完成されたアンサンブル形態の一つです。
それぞれの楽器の音色が混ざり合うことで「弦楽アンサンブル」のような響きも出すことができるという特徴もあります。

楽器:アルトサックス×2、テナーサックス、バリトンサックス

楽曲:サクソフォーン四重奏曲/グラズノフ

 

各種クラリネット・アンサンブル(3重奏〜8重奏)

元々幅広い音域に渡るクラリネットファミリーはアンサンブルとしての完成度も高く、Esクラリネットやバスクラリネットなどを加えた編成のバリエーションがあります。

編成:B♭クラリネット×4(クラリネット4重奏)

楽曲:クラリネットのためのカプリス/グランドマン

 

金管楽器編

続いて、トランペットやトロンボーンを含む金管アンサンブルの編成についてです。

金管5重奏

金管アンサンブルの中でもっともポピュラーな編成で、国内外を問わず多くの団体があります。有名な団体だと、「カナディアンブラス(カナダ)」「ゴマランブラス(イタリア)」をはじめ、各種オーケストラの金管セクションによる演奏会も聴く機会が多い編成です。

楽器:トランペット×2、ホルン、トロンボーン、チューバ

楽曲:金管5重奏曲第一番/エヴァルド

 

金管6重奏

日本の金管トッププレーヤーたちによる「ブラスヘキサゴン」などで少しずつ認知されはじめてきた編成です。新しい編成ゆえまだまだレパートリーは多くありませんが、ユーフォニアムを含む貴重なアンサンブルの一つです。

楽器:トランペット×2、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ

楽曲:未来への扉/天野正道

 

金管8重奏

アンサンブルコンテストなどでもよく見る編成で、基本的にはこの後にある「金管10重奏」を少しだけコンパクトにした編成というイメージです。ただし、こちらも国内の金管アンサンブル「侍ブラス」によってユーフォニアムを含む8重奏としても近年注目されてきました。

楽器1:トランペット×3、ホルン、トロンボーン×3、チューバ

楽器2:トランペット×3、ホルン、トロンボーン×2、ユーフォニアム、チューバ(侍ブラスなど)

楽曲:文明開化の鐘/高橋宏樹

 

金管10重奏

金管5重奏と同じくらいその完成度が高い編成が金管10重奏です。
ウィーンフィル、ベルリンフィルといった海外のオーケストラのメンバーによる豪華なコンサートが行われていたりもします。

楽器:トランペット×4、ホルン、トロンボーン×4、チューバ

楽曲:高貴なる葡萄酒を讃えて/ゴフ・リチャーズ

 

トロンボーン4重奏

木管楽器編に出てきたサックス4重奏同様、同属楽器のアンサンブルとして一際高い完成度を誇る編成が、トロンボーン4重奏です。
元々生粋のアンサンブル楽器ということもあって、4本で織りなすハーモニーは美しく、まるで教会にいるかのような神聖さを持つ一方で、力強い表現も可能な完成されたアンサンブル形態です。

楽器:テナーバストロンボーン×3、バストロンボーン

楽曲:トロンボーン四重奏と管弦楽のための小協奏曲/クーツィール

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は吹奏楽(管楽器)を含むアンサンブルの一般的な編成をご紹介してみました。
近年は少子化の影響などもあり、なかなか思うように編成を組むことができず「フレキシブル編成」を取り入れる学校も増えてきましたが、そういった場合でも元々の基本となったアンサンブルの音色や、雰囲気を知っておくことはとても重要だと思います。

それぞれのアンサンブルにそれぞれの魅力があるので、ぜひたくさんのアンサンブルを聴いて、実際に演奏してみてくださいね。

 

 

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